当時の最大級NESロムサイト。選者がエミュ世界に迷い込んだ
時はSECRETIIIという名で、既に地下に潜られておりアドレスは
メールで公開していた。
まだnesticle全盛で他のエミュもあまり存在せず、またロムも
外国流れのごく限られた物しか無かった時代、それすらも
見付けるのに苦労していた時代だったが、このサイトを知ることでその
大半を入手することが可能だった。とにかく量が多くて凄かった。
トップページに、今ほど一般的には使われていなかったFlashを
使用していたのが印象的だった。

→II→III→SECRETと戻り、交換サイトに移行したのち閉鎖。

史料：交換サイト時のSECRET（保存史料より、内部リンク）

選者が初めて見つけたロムサイト。その時既に更新が止まって
いた。掲示板も死んでおり、リンクもほとんどが切れていたが
５０ほどあるロムは健在だった。nesticleと、ここで貰ったドラクエ
などのロムを使用してエミュを初動作させたときは驚きと感動を
禁じ得なかった。パソコンでこんな事が出来るのか、と。

このサイトは未だにページだけは残っている。
ロムも何故だかけっこう後まで消えずに存在していた。

史料：更新停止状態のFINAL WEAPON（保存史料より、内部リンク）

とにかく感じの良いサイト、掲示板は（大半はお礼の書きこみで
あったが）和やかな雰囲気でまったり進んでいた。また、初心者用に
エミュに関する勉強ページがあったり、質問用に単独掲示板を設置する
など至れり尽くせりのサイトであった。

ロム自体には結構な数の海外物・改造物が紛れていたり、またSUM
チェックに関しても後発SNESサイトに後れをとるなどしていたが、
エミュ初心者にとって登龍門的なロムサイトであった事は疑いなく、
その功績は誰の目から見ても十分殿堂入りに値するものであろう。

説明するまでもなく最強（にしておそらく最後）のNESロムサイト。
選者はこことTengo Room、Crescentの3サイトを総称して
『NESロムサイトトライアングル』と勝手に命名していた。
（それぞれが大きな功績を残し、また相互リンクされていた事から）

量では他の殿堂サイトに及ばないが、それはこのサイトで配布される
ロムが特殊な物に限られていたからである。それまで何処にも存在
していなかった・あるいは交換サイトでのみ存在していたロムを
惜しげもなく配布していった決死隊の功績は計り知れない。
非売品はもちろん通常販売品（非改造品含む）まで、このサイトが
なければ出回らなかったと思われるロムは数多くある。

初期の頃からこのサイトはただ配布するだけではなく各ゲームに
ついての動作状況が書いてあったり（任務達成率＊％のような記述
だった記憶がある） ゲームへの思い入れ文があるなどそれまでの
ロムサイトと少し違う印象があった。また、隊員（常連）を募って
物資（ロム）提供や情報提供で階級が上がるというシステムも、
会員制ではないし別に何の意味もない、名誉でしかないのだが、
何となく参加してみようか、と言う気分にさせる物だった。

その後、某エミュレータの開発再開等に多分に関係しているのは
ある程度知られていると思うが、差し障りが有るかもしれないので
省略させていただく。

以降、管理人氏がネットから離れた？か何かで半年間ほど
サイトが存在しなかったが、突如復活。そしてここから怒濤の
レアロム大公開が行われたのである。

このサイトが管理人氏と隊員数人の逮捕、と言う最悪の形で
終わってしまうことになるとは考えもしなかったが、
最強のNESロムサイトとして語り継いでいくに値するサイトであった。

（追記：復活後の隊長日記は必読…かもしれない）

結構な量を誇ったNESとSNESのロムサイト。
常備してあるものとは別に、あるアカウントを公開して
そこにみんなでFTPにてロムを持ち寄り、自由にダウンする
といった、それまでに無かった形を作り上げていた。（と
おぼろげに記憶する）後のアップ掲示板に通じる流れな気もする。

（たしか）突然閉鎖。

８人の共同管理人で運営していた最強SNESロムサイト。略称G8。
最強最大の名に違わず、SNESのほとんど全てのロムが
存在していた。また、ロムはメーカー名や容量等の詳細データと
共にリスト化された状態で置かれていた。
このようなサイトは交換サイトですらあまり無かったと記憶する。

ここはほぼ完全に地下に潜っていたために（正確には１カ所だけ
入口があったが、パスワードが必要だった）、
「場所教えて」書き込みが後を絶たなかった。最終的には無断
直リンクされてしまい閉鎖となったが、この偉大なロムサイトが
のちのエミュ界に与えた影響は計り知れない。

史料：活動時のＧ8（保存史料より、内部リンク）

楽しませていただいて感謝

裏の裏サイトのProject-Bを除けば当時の最大NESサイトだった。

数人の交換サイト管理人によって出来た”大暴発”NESロムサイト。
（記憶しているのは、「ラグナロク」、「バ・ク・ダ・ン」、そして前述の
「SECRET」他、これらの管理人による共同サイトであった）
別名B計画とかP-Bなどとも呼ばれていた。
「NESのG8」を目指して開設されたというのは伊達ではなく、
当時一般に出回っていた全てのNESロムに加えて、交換サイトの
リストでしかお目にかかれなかった多数のロムまで並んでいた。
またG8同様にマッパー（mapper）からメーカー名まで詳細な情報
そして正常品だけではなくハック物・海外物もちゃんと区別されて
五十音順にリスト化された状態で置かれていたのには、驚きと
いうか呆然としたものであった。まさに驚異的であった。

このサイトは当時「Emu Station 別館リンク集」（更新停止）の
捜し物掲示板にてその名を現し、その後「見つかりません」
書き込みが多発していた。「ここからリンク４回でいける」「いや、
リンク３回で可能」などと的確なヒントが出されたにもかかわらず
「行けない」書き込みは減らず「デマか？」とまで言われていた。
実際、このサイトのカウンタはそのものすごい内容と反比例して
千ちょっとしかいっていなかった。
その理由は、このサイトが１カ所からしかリンクされていなかった
事と、その１カ所が「交換サイト」だったという点に尽きる。
ロムを探している者にとって交換サイトは端から対象外なので、
完全に死角となっていたのだ。地下に潜っているに等しかった。
余りにも訪問者が少なかった事もあってかどうかは不明だが、
最後あたりしばらくは「街の灯」に登録して通常公開していた。

史料：Project-Bのトップページロゴ画像1 2 3 4
　　　　 （保存史料より、内部リンク）

ディスクシステムオンリー　
アイアムアティーチャー物以外全て存在（当時最高峰）　詳細忘却

別名（と言うか日本語訳だが）秘密諜報員。
主にSNESメインのサイトだったが、NES、GBからバーチャルボーイに
至るまで多岐にわたってロムを取り扱っていた。また、アップ量も
尋常ではなく、アップしたロム名の羅列がページの大半を占めていた。
リクエストも受け付けており、本当に沢山のリクエストがあったにも
関わらず対応も大変速かったと記憶する。無い物や新作についても
諜報員、つまり（常連）訪問者によって素速い提供がなされたり、
なかなかに雰囲気の良いサイトであった。
１から２への変更は訪問人数が膨大したことへの対処だったろうか？
とにかく ２への移行に際しては簡単なクイズが出され（内容失念）、
正解しないと移転先へ行けないシステムをとった。

閉鎖したが、残骸は残っている。

史料：サイトの残骸（外部リンク）

自ら吸い出したNP物とBS物を数多く一般公開してくれた偉大な
ロムサイト。NPの新作ロムはほとんどここが出元だと言っても
過言ではない。BSもゼルダ、マーヴェラス、新鬼ヶ島などなど
大半がここで公開された。（NPBS共に同じ物でも違う出元のもあるが）
良く禁止リストに載っている「BS-X」もここで自家製公開されている。
NP最新作の一部（トラキアなど）と非売品「ヨッシーのグルッポン」は
情勢に配慮して当初はメールを募る形での限定公開をとっていた。

３になってから、NP「POWERロードランナー」がここでの公開間もなく
海外等で無断アップされた事などに関連して一度閉鎖されたが
しばらくして再び更新再開、その後も上記の物を含む多数のロムが
公開された。
また、このサイトは当初からのmakuchan物公開委託サイトのひとつ
でもあり、「魔装機神」から 「対局囲碁 韋駄天」までのロムはここでも
公開された。時期によっては（他の委託サイトのデリ・移転などにより）
ここだけの公開になった物もある。

管理人さんの入院に伴い完全閉鎖された。
現在もサイトは閉鎖時のまま残っている。書き込みも可能だ。

言うまでもなくmakuchan氏吸い出しによる特殊チップ物公開サイト。
「魔装機神」「星のカービィ３」までは３サイト（「ノーマークちゃば党」、
「EmuEmuTown3」、「DISMANTLE」。全て閉鎖） での委託による
公開のみだったmakuchan物は、自らのサイト立ち上げと共に
今後年末までの大量公開予定スケジュールが一挙発表されて
大変な歓喜と反響を呼んだ。
その後、予定通り週一ペースで特殊物・BSものが次々公開されて
いき、無断２次配布さえ無ければ順調に年末まで続くと思われた。

しかし、エミュでの逮捕者が出たり法改正など暗い陰が差し始めた
１１月にサイトは閉鎖。その為、以降に配布予定していたロムは
全部が一気に公開された。
その後副産物的に発生した配布禁止問題はその後も尾を引いた。

最後の砦